香山リカさんは、グータラでも上位層に入れる能力がある人なので本気で頑張らなくても良いと思うのは間違っています!!







■香山作品は楽しい




カヤマー、というほどではないが
彼女の著書はかなり楽しんで読めている。





勉強としても知識欲としても嗜好品としても
概ね読んでよかったぁという
総合的な読後感を得られる。


香山さんの著書のいいところは
極めて鋭い分析力は当然だが、
「等身大の自分で生きよう」というメッセージが一貫して送られていることが
競争社会の殺伐した空気の緩衝材となっていることだろう。








■有能な人の「頑張らなくてもいい」を真に受けると沈んじゃう!



ただ、一点、どうしてもひっかかるのは
「頑張らなくてもいいじゃないか」と提唱している本人が
極めて優秀で有能で高水準の生活をしている、という事。






香山さんの著書の中ではよく、
グータラな香山さんの内面と行動が綴られ居る。


そこがトリックである。





香山さんはグータラしてても
医学部にいける才能がある。
そういう人と一緒で
頑張らなくてもなんとかなるって思っちゃうのは間違いだし
そう思わせる、内容になっている。


端的に言えば、

「才能があるから労力を欠けずに  そこそこの頑張りでしっかりと結果を残せるのであって、  香山さんではない凡人が  彼女と同じようにだらけの精神で過ごしていても  同じ水準の結果を得られるわけがない」



という事。


そこそこの頑張りで高水準に辿り着ける人の
「頑張らなくてもいい」という語りを癒しではなく、
本当に受け止めて実行してしまってはいけないのだと思う。






■人間はやっぱり自分は棚に上げるのね


勝間さんとの鼎談の対談本もあったりして
楽しい。



勝間さんには、



「間違った親近感を与えるような発言をすると
 あなたの真似をすればあなたのようなスーパーウーマンになれると
 本気で思って倒れる女性が出てくるので
 勘違いさせる書き方はやめて下さい」



というように

”下手な親近感を醸してモデルになるな!!”


みたいなこといってるくせに
自分は「頑張らなくても本もテレビ出演も出来る人物」としての 自分を確立しようとしている。
本人はだますつもりはないのだろうけれど、
頑張らなくても文科系芸能人になれる。。。


そんな幻想を与える存在に
香山さん自身がなっているのではないだろうか。














■おまけ



頑張らなくても結果がついてくる人の 言説を鵜呑みにしても 明るい未来はないような気がする。



身の丈にあった人生、身の丈にあった謙虚さを持って自分を見つめなおし、
紳士に必死に生きていかなければならないなぁと綴っていて思った。


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